AmazonでSEO対策を行う際は、キーワードをたくさん集めるだけでは十分ではありません。候補となるキーワードの中から、自社商品との関連性、検索需要、購買意図、競合性、検索トレンドなどを確認し、優先順位を決めることが重要です。
特に注意したいのが、検索ボリュームが大きいキーワード=優先すべきキーワードとは限らないことです。検索数が多くても商品との関連性が低ければ、購入につながりにくく、SEO対策の優先度も下がります。
この記事では、Amazonキーワードの候補を「使う/捨てる」に分けるための具体的な判断基準と、優先順位を決める方法を解説します。
この記事のポイント
- まず商品との関連性が高いキーワードに絞る
- 検索需要だけでなく、検索するユーザーの購買意図を見る
- 競合性を確認し、狙いやすさと検索需要のバランスを考える
- 季節性や需要の変化など検索トレンドも確認する
- 複数の指標を比較し、キーワードの優先順位を決める
Amazonキーワードの選び方で重要な5つの判断基準
Amazonキーワードを選定するときは、1つの指標だけで判断するのではなく、複数の観点から候補キーワードを比較することが重要です。
特に確認したいのは、「関連性」「検索需要」「購買意図」「競合性」「検索トレンド」の5項目です。
| 評価項目 | 確認するポイント | 基本的な考え方 |
|---|---|---|
| 関連性 | 商品やユーザーのニーズとどの程度一致しているか | 関連性が低いキーワードは優先度を下げる |
| 検索需要 | どの程度検索されているキーワードなのか | 需要があるキーワードほど流入機会が大きい |
| 購買意図 | 検索ユーザーが購入をどの程度意識しているか | 購買意図が高いキーワードは優先候補になりやすい |
| 競合性 | 同じキーワードを狙っている商品や競合の強さ | 需要と競合のバランスを見る |
| 検索トレンド | 検索需要が伸びているか、季節性があるか | 需要が変化するキーワードは定期的に見直す |
1.商品との関連性
Amazonキーワード選定で最初に確認したいのが、自社商品との関連性です。
どれだけ検索需要が大きくても、商品との関連性が低いキーワードを無理に狙うべきではありません。検索したユーザーが期待する商品と、実際の商品が一致しなければ、クリックや購入につながりにくくなるためです。
例えば、ワイヤレスイヤホンを販売している場合、以下のように考えられます。
| キーワード | 関連性 | 判断 |
|---|---|---|
| ワイヤレスイヤホン | 非常に高い | 優先候補 |
| Bluetooth イヤホン | 高い | 優先候補 |
| ノイズキャンセリング イヤホン | 高い | 商品仕様が一致すれば有力 |
| ヘッドホン | 低い | 優先度を下げる |
| Bluetooth スピーカー | 非常に低い | 除外候補 |
ポイント:Amazonキーワード選定では、「検索されているか」より先に「自社商品がその検索意図に応えられるか」を確認しましょう。
2.検索需要
関連性の高い候補を絞り込んだら、次に検索需要を確認します。
検索需要が大きいキーワードは、多くのユーザーから検索される可能性があるため、商品ページへの流入機会も期待できます。ただし、検索需要だけを基準にキーワードを選ぶと、競合が強すぎたり、購買意図が低かったりするケースがあります。
そのため、検索ボリュームは「候補から優先順位を決めるための1つの指標」として使うことが重要です。
Amazonの検索ボリュームの見方や調べ方については、以下の記事で詳しく解説しています。
Amazon検索ボリュームとは?検索数の見方・調べ方と判断ポイントを解説
3.購買意図
Amazonキーワードを選ぶときは、検索ユーザーが「情報を探しているのか」「商品を比較しているのか」「購入する商品を探しているのか」を考えることも重要です。
例えば「イヤホン」というキーワードと、「ノイズキャンセリング ワイヤレスイヤホン」のような具体的なキーワードでは、検索ユーザーが求めている情報や商品が異なる可能性があります。
| キーワード例 | 検索意図の例 | 購買意図 |
|---|---|---|
| イヤホン | イヤホン全般を探している | 低~中 |
| ワイヤレスイヤホン | ワイヤレス製品を探している | 中~高 |
| ワイヤレスイヤホン おすすめ | 購入候補を比較している | 高い |
| ノイズキャンセリング ワイヤレスイヤホン | 特定の機能を持つ商品を探している | 高い |
このように、検索ボリュームが比較的大きいキーワードだけでなく、検索意図が明確で商品との一致度が高いキーワードにも注目しましょう。
4.競合性
検索需要が高いキーワードには、多くの競合商品が集まっている場合があります。そのため、Amazonキーワードの選定では検索需要と競合性をセットで確認することが重要です。
例えば、以下のような考え方ができます。
| 検索需要 | 競合性 | 考え方 |
|---|---|---|
| 高い | 高い | 大きな流入機会が期待できる一方、競争も激しい |
| 高い | 低い | 優先度の高い候補になりやすい |
| 中程度 | 低い | 関連性や購買意図が高ければ有力候補 |
| 低い | 高い | 優先度を慎重に判断する |
ただし、競合が強いという理由だけで、検索需要の大きなキーワードをすべて除外する必要はありません。重要なのは、短期的に狙うキーワードと、中長期的に狙うキーワードを分けることです。
5.検索トレンド・季節性
検索需要は常に一定とは限りません。商品カテゴリーによっては、季節やイベント、消費者ニーズの変化によって検索されるキーワードが変わります。
例えば、以下のようなキーワードは時期によって需要が変化する可能性があります。
- 「新生活」
- 「母の日」
- 「クリスマス プレゼント」
- 「夏用」
- 「花粉対策」
- 「防災」
そのため、キーワードを選定するときは現在の検索需要だけでなく、需要が伸びているのか、季節的な需要なのかも確認すると判断しやすくなります。
検索ボリュームだけでキーワードを選ばない理由
Amazonキーワード選定でよくある失敗が、検索ボリュームの大きいキーワードを上から順番に選ぶことです。
しかし、検索ボリュームが大きいキーワードほど、自社商品との関連性が高いとは限りません。また、検索意図が広すぎるキーワードでは、商品とのマッチ度が低くなる可能性もあります。
キーワード選定の基本:「検索されているキーワード」を探すだけではなく、「自社商品を探している可能性が高いキーワード」を見つけることが重要です。
例えば、以下のような候補があったとします。
| キーワード | 検索需要 | 関連性 | 購買意図 | 優先度の考え方 |
|---|---|---|---|---|
| イヤホン | 高 | ○ | △ | 中 |
| ワイヤレスイヤホン | 高 | ◎ | ○ | 高 |
| ノイズキャンセリング イヤホン | 中 | ◎ | ◎ | 非常に高い |
| 防水 ワイヤレスイヤホン | 中 | ◎ | ◎ | 非常に高い |
| ヘッドホン | 高 | △ | △ | 低 |
この例では、「イヤホン」のほうが検索需要は大きいとしても、「ノイズキャンセリング イヤホン」や「防水 ワイヤレスイヤホン」のほうが商品との関連性や購買意図が高い可能性があります。
つまり、検索需要の大きさだけでなく、複数の指標を組み合わせて判断することがキーワード選定のポイントです。
Amazonキーワードの優先順位を決める方法
キーワード候補を絞り込むときは、最初から「このキーワードを使う」と決めるのではなく、段階的に評価すると判断しやすくなります。
Step 1.関連性の低いキーワードを除外する
最初に、商品との関連性を確認します。
- 商品そのものを表すキーワードか
- 商品の特徴・機能と一致しているか
- 実際の購入者が使いそうな表現か
- 検索したユーザーに自社商品を提示しても違和感がないか
この段階では検索ボリュームの大きさよりも、商品との関連性を優先します。
Step 2.検索意図と購買意図で分類する
次に、キーワードから検索ユーザーの目的を考えます。
| 検索意図 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 情報収集 | 商品やカテゴリについて知りたい | イヤホン 選び方 |
| 比較検討 | 複数の商品や特徴を比較したい | ワイヤレスイヤホン おすすめ |
| 購入検討 | 具体的な条件に合う商品を探している | ノイズキャンセリング ワイヤレスイヤホン |
すべてのキーワードを同じように扱うのではなく、自社商品の購入につながりやすい検索意図を持つキーワードを優先することがポイントです。
Step 3.検索需要と競合性を比較する
関連性と検索意図を確認したら、検索需要と競合性を比較します。
ここでは「検索需要が最大のキーワード」ではなく、「十分な需要があり、自社商品との関連性も高く、競争環境を踏まえて狙う価値があるキーワード」を探します。
注意:競合性の低さだけを目的にすると、検索需要がほとんどないキーワードばかりを選んでしまう可能性があります。競合性は、検索需要や関連性と合わせて判断しましょう。
Step 4.優先順位を「最優先・優先・テスト・除外」に分ける
最後に、候補キーワードを優先度ごとに分類します。
| 優先度 | 特徴 | 判断例 |
|---|---|---|
| 最優先 | 関連性・購買意図・検索需要のバランスが良い | 商品を探しているユーザーとの一致度が高い |
| 優先 | 有力だが、競合などに注意が必要 | 中長期的に狙いたいキーワード |
| テスト候補 | データが少ない、または判断材料が不足している | 実績を見ながら継続判断 |
| 除外 | 関連性が低い、検索意図が合わない | 検索需要があっても使用しない |
キーワードを比較するための評価表
キーワード候補が多い場合は、評価項目を表にまとめると優先順位をつけやすくなります。
例えば、以下のような評価方法を使えます。
| 評価項目 | 評価のポイント | 配点例 |
|---|---|---|
| 関連性 | 商品との一致度が高いほど評価 | 5点 |
| 購買意図 | 購入につながりやすい検索意図ほど評価 | 5点 |
| 検索需要 | 十分な検索需要があるほど評価 | 5点 |
| 競合性 | 狙う難易度を考慮して評価 | 5点 |
| トレンド | 需要の伸びや季節性を確認 | 3点 |
重要:上記の配点は、キーワード候補を比較するための実務上の評価例です。Amazonが公開している公式のキーワードスコアではありません。自社商品のカテゴリーや販売状況に応じて、評価項目や配点を調整してください。
例えば、ブランド認知がまだ低い商品であれば、検索需要が非常に大きく競合も強いキーワードだけを追うより、関連性が高く、購買意図が明確で、競合とのバランスが取りやすいキーワードを優先する考え方もできます。
Amazonキーワード選定の具体例
ここでは、「折りたたみ式ヨガマット」を販売するケースを例に、キーワードの選び方を考えてみます。
候補として以下のキーワードがあるとします。
- ヨガマット
- ヨガマット 厚手
- ヨガマット 折りたたみ
- ヨガマット 軽量
- ストレッチマット
- トレーニングマット
この場合、まず商品仕様との一致度を確認します。
| キーワード | 関連性 | 購買意図 | 優先度の考え方 |
|---|---|---|---|
| ヨガマット | 非常に高い | 中 | 主要キーワードとして検討 |
| ヨガマット 折りたたみ | 非常に高い | 高い | 優先度が高い |
| ヨガマット 軽量 | 高い | 高い | 商品仕様が一致すれば有力 |
| ヨガマット 厚手 | 高い | 高い | 商品の厚さが条件を満たす場合に検討 |
| ストレッチマット | 中 | 中 | 用途との一致度を確認 |
| トレーニングマット | 中~低 | 中 | 商品用途と検索意図を確認して判断 |
ここで重要なのは、単純に検索需要の大きい順に並べることではありません。
「折りたたみ式」という商品の特徴を探しているユーザーに対しては、「ヨガマット 折りたたみ」のように商品属性まで含まれた具体的なキーワードが有力な候補になる可能性があります。
実務上の考え方:「検索需要がある」→「商品と関連している」→「検索意図が合っている」→「競合とのバランスを確認する」という順番で絞り込むと、候補キーワードを整理しやすくなります。
Amazonキーワード選定で避けたい5つの失敗
失敗1.検索ボリュームだけで決める
検索ボリュームは重要な指標ですが、それだけでキーワードの価値を判断することはできません。
関連性や購買意図を確認せずに検索数だけを追うと、アクセスを集められても購入につながりにくいキーワードを優先してしまう可能性があります。
失敗2.競合が強いキーワードをすべて避ける
競合性が高いからといって、そのキーワードに価値がないわけではありません。検索需要や関連性が高い主要キーワードは、中長期的な目標として残すこともできます。
一方で、短期的な成果を狙う場合は、競合性と検索需要のバランスが良いキーワードも組み合わせることが重要です。
失敗3.商品との関連性を無視する
検索される可能性が高いという理由だけで、商品と関係の薄いキーワードを選ぶのは避けましょう。
キーワード選定では、まず「そのキーワードで検索したユーザーに、自社商品を見せる意味があるか」を考えることが基本です。
失敗4.購買意図を考えない
同じカテゴリーのキーワードでも、検索ユーザーの目的は異なります。
購入につながる可能性を考えるなら、検索ボリュームだけでなく、具体的な商品条件や用途を含むキーワードにも注目しましょう。
失敗5.一度決めたキーワードを見直さない
検索需要や競合環境、消費者ニーズは変化します。そのため、キーワードは一度決めたら終わりではなく、定期的にパフォーマンスや市場の変化を確認することが重要です。
特に季節性のある商品やトレンドの影響を受けやすいカテゴリーでは、キーワードの優先順位を継続的に見直す必要があります。
SellerSpriteを活用したAmazonキーワード選定
キーワード候補が多くなるほど、手作業だけで関連性や検索需要を比較するのは難しくなります。
SellerSpriteでは、Amazonのキーワードデータを調査しながら、候補キーワードを比較・整理できます。キーワード候補を集めた後、検索需要などのデータを確認し、優先して検討するキーワードを絞り込む際に活用できます。
Amazonキーワードリサーチ全体の進め方については、Amazonキーワードリサーチ完全ガイドも参考にしてください。
また、無料で利用できるAmazonキーワードツールを比較したい場合は、Amazonキーワードツール無料おすすめ5選で各ツールの特徴や使い分けを紹介しています。
Amazonキーワードの優先順位を決めるには、候補を集めるだけでなく、検索需要などのデータを比較することが重要です。SellerSpriteを使って、キーワード候補の調査・分析を効率化しましょう。
SellerSpriteでキーワードを調査するAmazonキーワード選定に関するよくある質問
Amazonキーワードは検索ボリュームが大きいものを選べばいいですか?
必ずしもそうではありません。検索ボリュームだけでなく、商品との関連性、購買意図、競合性、検索トレンドなどを総合的に確認することが重要です。
検索需要が大きくても、商品との関連性が低いキーワードは優先度を下げるべき場合があります。
競合が強いキーワードは避けたほうがいいですか?
すべて避ける必要はありません。検索需要と関連性が高い重要なキーワードであれば、中長期的な目標として検討できます。
ただし、競合が強いキーワードだけに集中せず、競合性と検索需要のバランスが良いキーワードも組み合わせることが重要です。
検索ボリュームが少ないキーワードは使わないほうがいいですか?
一概にそうとはいえません。検索ボリュームが比較的小さくても、商品との関連性が高く、購買意図が明確なキーワードであれば、優先候補になる場合があります。
Amazonキーワードは何個選べばいいですか?
決まった個数を一律に設定するのではなく、商品カテゴリー、商品の特徴、検索需要、用途などを踏まえて選定することが重要です。
重要なのは数を増やすことではなく、商品との関連性が高く、検索ユーザーの意図に合ったキーワードを優先することです。
Amazonキーワードは一度決めたら変更しなくてもいいですか?
定期的に見直すことをおすすめします。検索需要、競合環境、季節性、消費者ニーズなどが変化する可能性があるためです。
特に販売期間が長い商品では、一定期間ごとにキーワードの成果や市場データを確認し、優先順位を更新するとよいでしょう。
まとめ
Amazonキーワードの選び方で重要なのは、検索ボリュームの大きさだけで判断しないことです。
「商品との関連性」「検索需要」「購買意図」「競合性」「検索トレンド」を総合的に確認し、候補キーワードを「最優先」「優先」「テスト候補」「除外」に分類することで、より効率的にキーワードを絞り込めます。
Amazonキーワード選定の基本ステップ
- キーワード候補を用意する
- 商品との関連性が低いキーワードを除外する
- 検索意図と購買意図を確認する
- 検索需要と競合性を比較する
- 検索トレンドや季節性を確認する
- キーワードごとの優先順位を決める
- 定期的にデータを確認し、優先順位を見直す
キーワード選定では、すべての候補を使おうとするのではなく、「自社商品を求めているユーザーに届く可能性が高いキーワードはどれか」という視点で絞り込むことが大切です。
候補キーワードをデータで比較しながら、商品との関連性や検索需要を確認し、優先順位を整理していきましょう。
セラースプライト(SellerSprite) 編集部
Amazon外部サービスプロバイダー(Amazon SPN)として、Amazon市場向けのリサーチツールを提供している私たちは、日々変化するAmazon市場において、セラーの皆様が抱える「何が売れるのか?」「どうすれば利益を出せるのか?」という悩みを解決するための情報を発信しています。
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